紡錘状回

池野整体療術所院長 池野昌利

2011年03月08日 09:07

自閉症にアセチルコリンが影響 浜松医科大など研究チーム発表
 
 自閉症患者は健常者に比べ、相手の表情を認識する脳の部位で、アセチルコリンと呼ばれる物質の働きが弱いことを浜松医科大と中京大、特定非営利活動法人(NPO法人)「アスペ・エルデの会」が共同で明らかにした。症状の悪化を防ぐことにつながるといい、日本時間8日、米医学誌で発表した。

 研究チームは、自閉症患者が相手と視線を合わせない傾向を持つことに注目。脳の下部にあって他人の顔を認識するときに使う「紡錘状回(ぼうすいじょうかい)」で、活動に影響するアセチルコリンの働きを調べた。

 18歳から33歳までの自閉症患者と健常者各20人を対象に、アセチルコリンの働きで生じるタンパク質の量を陽電子放射断層撮影装置(PET)で比較。

 その結果、自閉症患者は健常者に比べ、アセチルコリンの働きが20~40%程度弱かった。また、弱いほど視線を合わせない傾向も判明。アセチルコリンの働きの弱さが、症状の原因となっている可能性が示唆された。

 鈴木勝昭・浜松医科大准教授(精神医学)は「自閉症の原因物質の一つが明らかになったことで、症状の悪化を未然に防ぐことにも役立つだろう」と話している。
 科学ニュースより

以前から自閉症の原因の一つとしてアセチルコリンの働きがあるのでは?と言うお話は聞いていましたが、それを証明する大きな一歩だと思います。
整体でも自閉症の方に頭蓋骨の調整を行うと、一時的に症状が軽減される事があります(治癒するわけではありませんが。)ので脳にかかる圧力も関与しているのかもしれません。

治療法が確立される日が来る事を願っております。


オレンジ色の部位が紡錘状回です。

関連記事